23/03/23
閉校時の在校生を招いての食イベント「ホームカミングレストラン」を開催しました。
廃校オーベルジュ、オーフの前身である旧西尾小学校は、尾小屋鉱山の閉山を契機として地域の過疎化が進んだことを背景に、1972年に西尾小・西俣小・尾小屋小の3校を統合して設立されました。小松市の市街地から車で20分程の美しい山里の風景の中に位置し、2018年3月に閉校となるまでの46年間、小学校として利用され、その後も昔懐かしい姿を地域にとどめてきました。
一方、西尾小学校閉校時の生徒たちは現在、松東みどり学園に小学校6年生から9年生として在校。高校進学生は、高1と高2となっています。彼らをオーベルジュとして生まれ変わったかつての学び舎に招待し、「ホームカミングレストラン」と題した食をテーマとしたイベントを開催しました。
当日は、糸井シェフによる食育の要素を取り入れ、ただ食べるだけではなく、食の大切さや楽しさを体験してもらえるような参加型のイベントとして進行しました。
シーザーサラダ、黒豚のロースト、シュークリームの3品を提供し、普段のレストランで提供されるコースを凝縮したような形で、前菜・メインディッシュ・デザートをお楽しみいただきました。各料理の盛り付けは、生徒が座る目の前で行われ、普段は厨房で行われる調理行程を、解説を交えながらご覧いただきました。緊張している様子だった生徒たちも次第に打ち解け、笑顔が見られるようになりました。
このように、自身の目と口で「食べることの楽しさ」を体感していただくという、糸井シェフが考える「食育」を取り入れた、特別なひとときとなりました。
その後、館内を見学しながら、卒業生同志思い出話に花を咲かせていました。廃校オーベルジュとして、当事者である学生の皆様を迎えた本イベントの開催はとても刺激的で有意義なものとなりました。参加していただいた皆様には、生まれ変わった母校として、これからもオーフを見守っていただけたら幸いです。
▼イベントの様子はこちら
◎石川テレビニュース「5年前閉校した小学校が「レストラン兼ホテル」に 当時の在校生が招かれフランス料理振る舞われる」
◎コロカルニュース「石川県小松市の廃校を活用した オーベルジュ〈Auberge “eaufeu”〉。 若きシェフが卒業生を招いた ホームカミングレストランを開催」